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前回は出張のため欠席した(実は風邪で出張に行けず家で寝込んでいた)「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」の第9回に先週参加してきました。皆勤は途絶えましたが、仕事で残業にならない限りは参加する予定です。

さて、色々な方とお話しましたが、何となく初めての方と話す時間が長かったかな~。毎回何分の一かは入れ替わっているんですよね。それでいつも同じくらいの人数。

今回はMr.ETFが来るかもと聞いて、カン・チュンドさんが来るのか?と思っていたらその通り。カンさんは晋陽FPオフィス代表で、ETF投資入門 (日経文庫)など著書多数。
インデックス投資ナイトなどで直接話を聞いた方はご存じかと思いますが、お話が上手。というか面白い!隙あらば、ジョークを交えて話をされます。

ご挨拶したら、第1回の時に会ったのを覚えていらしてビックリ。その後、時間をいただいてインデックス投資で迷っている点を聞いてみました。その点とは「リレー投資」。(国内株式は個別20銘柄分散投資なので、迷っているのは海外株式です)。

一般的にETFは投信よりも信託報酬手数料が安い。でも買付手数料がかかるので、ある程度投信が積みあがったら、ETFに移すというリレーをするからリレー投資。長期で持つなら、信託報酬の差が馬鹿にならないよ~という考え方です。
例えば手数料0.65%の投信と0.25%のETF。仮に100万円分持っているとすると1年で前者は6,500円の手数料、後者は2,500円の手数料。4,000円の差です。1,000万円なら4万円の差。

一方で、ETFは買付手数料がかかる。以下マネックス(私が好きなので)として国内ETFでは100万(成行注文)で1,050円、海外ETFだと2,520円(単純に1ドル=100円)さらに為替手数料で2,500円。でも海外ETFでも1年チョイで買付手数料分は信託報酬の差でクリア(現金化するときにまたかかるけど)。

単純に考えれば、リレーした方がよい。しかし、国内ETFはまだ登場間もないこともあり、乖離率が高い。2%~6%とか。仮に4%だと信託報酬の差が0.4%だとするとETFにした意味が10年分なくなるので、ちょっと導入には時期尚早。まあ海外ETFでも、1日の値幅で数パーセント変わるときもあるけど。

乖離率が安定している海外ETFも特定口座に入らない(ネット証券)、配当金の現地・国内の2重課税、配当金が米ドルで入るなどなど。色々お悩みどころが…。

以下カンさんとの話。

私:リレー投資に迷ってます。買付の時の乖離率とか、証券会社のポイント、例えばSBIだったら1,000万円以上の預かりであれば0.2%のキャッシュバックがあって、実質手数料差が縮まります(上述だと0.2%の差になる)。それでもリレーして信託報酬の差をとった方がいいのかなと…。

カンさん:(即答)リレーする必要ないでしょ。リレーする時に利益が出ていれば税金がかかる。これは先延ばしにしたい。今のところ、ファンドは分配金も出していない(STAM、eMAIX)。これも先延ばしにしたい(ETFは配当金が出る)。

とのお答え。たぶん、本当に利益繰り延べの利点もあると思いますが、私の迷いを見越して上記のような返答をされたかもと少し思いました。
インデックス投資はシンプルに。迷うようなことはしない。そしていつもカンさんが仰っている「投資は退屈でいい。人生をアクティブに。」を実践することなのかなと。

という訳で、海外株式は迷いなくリレー投資という環境になるまでは当面インデックスファンド積み立てで行こうと思います。国内ETFの乖離率安定か、ファンドの手数料引き下げか。いずれが早いかです。遠い先の取り崩しを考えるとファンドの方がいいんですけどね。


ETF投資入門 (日経文庫)
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